中耳炎の治療をしに耳鼻科に通ったこと

小学生の頃によく耳垂れのような汁が出ることに気付きました。評判の芦屋の内科で木曜も往診すると母の勧めで、自宅から歩いて五分の耳鼻科に通院することになりました。学校が終わり、帰宅するとすぐに保険証やお金を持ってその耳鼻科へと向かいます。病院へひとりで行くのは始めての経験でしたので、半ば不安、半ばわくわくするような不思議な心持ちです。受付では、「〇〇お願いします」と、母から教えられたとおりに自分の苗字を名乗りました。待合室で雑誌や漫画を読みながら、自分の番が来るのを待ちます。話題のAGAの薄毛治療は大阪で家には置いてないような漫画や、ちょっと大人っぽい雑誌も少し眺めた記憶があります。ようやく自分の番が来ると、お医者さんの待つ部屋に入ります。初日は母が一緒に来て病状の説明をしてくれましたが、それ以外は自分ひとりで治療を受け続けました。中耳炎ですので、耳の中に薬品をしみこませたガーゼを詰められます。羽村で探す評判の工務店ならアネストが耳の聞こえにくくなる感じがいやで、よくそのガーゼをほじくり出して捨てたものですが、あとから考えるとこれはよくありません。でも、お医者さんは決してそのことを咎めるような発言はしませんでした。子ども心に、お医者さんは立派だなあと感じた最初の出来事です。その後、口コミで芦屋ではこの内科を治療の甲斐あって中耳炎は治まり、耳垂れも一切出なくなりました。その病院は20年以上経った今でも、近所の住民には親しまれている耳鼻科としてあり続けています。